寒くなるというのに、相変わらずオイリーなお肌にお悩みの女性も多いですね。
しかし脂性肌と思ってケアしたのに全くよくならない、それどころかひどくなる一方、という方もいます。
その症状、インナードライ肌かもしれません。
表面的には脂性肌とも思えるインナードライ肌は、間違ったケアで症状をひどくしてしまうこともあります。
正しいケアをするために、脂性肌とインナードライ肌の見分け方と正しいスキンケアをご紹介します。
脂性肌とインナードライ肌の特徴
私たちのお肌は大きく5つに分けることができます。
普通肌、脂性肌、乾燥肌と、部分的に3つの特徴を併せ持つ、混合肌とインナードライ肌です。
自分のお肌は自分が一番よく知ってる、と思いがちですが一概にそうとは言い切れません。
なぜなら、普通肌と思っていたのに実は脂性肌だった、とか、実は乾燥肌だったということはよくあることだからです。
気づかずに普通肌のケアをしていることで、ニキビトラブルや乾燥トラブルにつながってしまうことも多いのです。
中でも見分けがつきにくいのが、脂性肌とインナードライ肌。
表面的には同じ状態に見えるので、正確にお肌の状態をわかっている方は少ないようです。
ここでそれぞれの特徴を見てみましょう。
<脂性肌の特徴>
- 表面的にオイリーな状態
- 洗顔後しっとりした感じ
- 洗った後しばらくするとオイリーになる
- 油取り紙やさっぱりタイプの洗顔料などで油分を取り除くとテカりが落ち着く
<インナードライ肌の特徴>
- 表面的にオイリーな状態
- 洗顔後にお肌がつっぱる
- 洗った後しばらくするとオイリーになる
- 脂取り紙やさっぱりタイプの洗顔料などで油分を取り除いても、テカりがおさまらない
いかがでしょうか、脂性肌とインナードライ肌には、共通点と相違点があることがおわかりかと思います。
まず1と3ですが、表面的にオイリーで、洗った後もしばらくするとオイリーになる点は同じですね。
2と4の、洗顔後すぐの状態と、油分を取り除くケアをした時の状態が全く違います。
脂性肌は洗顔後にもしっとりしていることから、お肌の水分は十分にあることがわかります。
それに対してインナードライ肌は、洗顔後すぐにつっぱることから、お肌の水分が足りない状態であるとわかりますね。
水分が足りないと、お肌は乾燥し刺激に対して無防備な状態になります。
この状態を少しでも防ぐために、油分を分泌することでお肌を保護しようと働くのです。
しかし油取り紙などで油分を取り除いてしまうと、お肌はさらに油分を分泌するため症状が落ち着くどころか、余計にオイリーになることもあります。
これがインナードライ肌の特徴なのです。
つまり、脂性肌とインナードライ肌を見分けるためには、この2つを比べてみることが大切なのです。
脂性肌とインナードライ肌のスキンケア
まず脂性肌ですが、油分を取り除いて症状を落ち着かせながらお肌を整えるスキンケアが大切になります。
その時注意したいことは次の3点です。
脂性肌のスキンケア
1 油分を「適度に」取り除く
自然に分泌される皮脂というのは、お肌を刺激から保護するために必要です。
それをすべて取り除いてしまうと、保護膜がなくなるためお肌は無防備な状態になります。
いくら水分が足りていても、繰り返し刺激を受けることでトラブルになる可能性もあります。
そこで大切なことは、油分を適度に取り除くこと。
オイリーで気になるからとあまりにも取りすぎると、逆効果なのです。
そのため洗顔は朝晩2回に抑え、油取り紙を使う回数も減らしましょう。
どうしても気になる時には、ティッシュオフで表面の脂だけを取る程度にしてくださいね。
2 保湿も重要
オイリーでべたべたするから洗顔後は何もつけない、という声がありますが、これも逆効果です。
脂性肌には水分が足りているとお話しましたが、油分とのバランスで見ると少ないことが考えられます。
お肌の中には皮脂腺という油分を分泌する袋がありますが、水分と油分のバランスが崩れると、この皮脂腺が大きく膨れてしまうことがあります。
また常に油分を分泌している場合、毛穴が大きく広がっていることがあります。
油分と同じくらい水分が補給されると、お肌のバランスが整い、皮脂腺のふくらみや毛穴の広がりも落ち着くことが期待できます。
そこで洗顔後は必ず化粧水で保湿をしましょう。
最後のクリームはごく薄くつけることで、べたつきを解消することができます。
3 食生活を見直す
オイリーなお肌が続くということは、食事でも油分が多いことが考えられます。
スナックや揚げ物などを控えていても、洋菓子や甘いパン、パスタなどには意外と油を使います。
女性の好みに合っているので、知らず知らず食べてしまいますよね。
そこで食事を見直して油を減らすことはもちろん、同時に油を代謝することを意識しましょう。
適度に運動したり、酢の物や柑橘系の果物を一緒に摂ると、体の代謝を助けることになりますよ。
次にインナードライ肌のスキンケアを見ていきましょう。
インナードライ肌の状態を改善するためには、足りない水分を補うことが肝心です。
お肌に水分が満たされると、油分の分泌が落ち着いてきます。
そこで大切なスキンケアはこちらの4つです。
インナードライ肌のスキンケア
1 皮膚を刺激しない
水分が足りないお肌は、刺激にとても弱い状態です。
できるだけ刺激を減らすことを意識しましょう。
具体的には洗顔やタオルでごしごしこすらないことや、化粧品の添加物を避けることです。
また冬の必需品のマフラーの静電気も刺激になりますので、帯電毛糸の物を選ぶと安心ですね。
2 水分を重視したスキンケア
インナードライ肌に必要な物は、何はなくとも水分です。
いつでも保湿を意識してスキンケアをしましょう。
洗顔の後は顔が乾く前に化粧水をつけます。
一度に手の平に出す化粧水は100円玉くらいの大きさにします。
手の平にのばしてから、顔を包み込むようにしてつけましょう。
手の温度でより浸透しやすくなります。
顔全体に十分いきわたらせるには、これを5~10回繰り返します。
日中にも水分を補給したいので、化粧直しのついでに化粧水をつけましょう。
ただしクレンジングを使うと、脂を落としすぎてしまいます。
乳液を含ませたコットンをお肌に滑らせてファンデーションを落とし、化粧水をつけてから化粧直しをしましょう。
夕方のパリパリ感が解消できるでしょう。
デスクがある方は、一人用の加湿器があると安心ですね。
3 あえて油分を補う
足りない水分を逃がさないための油分ですが、お肌が落ち着けば必要のないものです。
化粧水で水分を補った後は、クリームなどの油分を薄くのばしましょう。
皮脂を分泌することでお肌を保護する働きを、外から助けてあげるのです。
皮脂と混ざってべたつくほどつける必要はありませんので、ごく薄くのばしてくださいね。
4 しっかり睡眠をとる
お肌をきれいにするために、十分な睡眠は欠かせません。
お肌のターンオーバーをするホルモンが睡眠中に分泌されるためです。
インナードライ肌は、乾燥したお肌のダメージが積み重なっている場合があります。
このダメージから回復するには、しっかりとした睡眠が大切なのです。
毎日忙しいと思いますが、できる限りまとまった睡眠をとることを意識しましょう。
お肌のゴールデンタイムと言いますが、それよりもまとまった深い睡眠が重要との研究結果もあります。
生活サイクルの中で長く眠れる時間を探し、真っ暗な中で眠ると深い睡眠に入りやすくなります。
無理のない範囲で、良質な睡眠をとれるようにしてくださいね。
脂性肌とインナードライ肌のスキンケア まとめ
自分でも見分けのつきにくい脂性肌とインナードライ肌。
今回のお話で見分け方がお分かりになったでしょうか?
スキンケアのポイントは似ているようで、少しずつ違いがあります。
こじらせると炎症やトラブルの原因になりますので、早めに正しいケアをすることが大切です。
ぜひご自分の肌に合ったケアを見つけてくださいね。
今回の記事も最後までお読みくださりありがとうございました。