家に帰ってまずすることと言えば「メイク落とし」(クレンジング)ですよね。
クレンジングをしないと「家に帰った気がしない」という声もあるくらい、毎日の習慣になっていると思います。
でも今しているクレンジングが、本当に自分に合っているのかどうか考えたことはありますか?
意外と多くの女性が、クレンジングの種類を知らずに使っているようです。
今回はクレンジングの種類と適切な使い方をご紹介します。
クレンジングの役割
まず最初にクレンジングの役割について考えてみましょう。
クレンジングの目的はメイクを落とすこと、に尽きます。
クレンジング料の中にはメイクの油分を溶かして落とす成分が含まれるため、きれいに落とすことができます。
油分を溶かすときには、水と油を混ざりやすく乳化させて落とします。
乳化に必要なものな界面活性剤なので、多く含んでいればきれいに落ちますし、少ないと油分の強いメイクを落とすことはできません。
メイクがきちんと落ちないと、汚れがお肌に残ってしまうので、毛穴をふさいだり、雑菌が繁殖する原因となります。
逆に落としすぎると、皮膚に大切な保護膜まで落としすぎてしまうので、紫外線や菌からの刺激に弱くなります。
クレンジングの種類を選び、適切な使い方をすることは、お肌の負担をなくして保護膜を守ることにもつながります。
メイクを残さず、落としすぎないクレンジングをするために、自分に合ったものを選びましょう。
クレンジングの種類
よく使われているクレンジング料の種類としては次の6つがあります。
- シートタイプ
- オイルタイプ
- リキッドタイプ
- ジェルタイプ
- クリームタイプ
- ミルクタイプ
ドラッグストアなどでもよく見かけますが、こちらの6種類をお使いの方が多いと思います。
メーカーによって様々ですが、一般的には上から順番に、メイクを落とす力が強いとされています。
つまりシートタイプが一番メイクを落とす力が強く、ミルクタイプが弱いということです。
クレンジングは強いから一番いい、というものではありません。
その日のメイクによって適切な物を選ぶことが大切です。
ひとつひとつの特徴と最適な使い方をご紹介します。
1 シートタイプ
クレンジング料を染みこませたシートでメイクを落とすタイプです。
あらかじめシートにローションが染みこんでいるので、取り出して顔をなでるだけでメイクを落とすことができます。
特徴・・・持ち運びに便利で、どこでもメイク落としができる
- メイクを落とす力が強いので、素早く落とすことができる
- メイク直しにも便利
旅行や突然のお泊りなどでも、カバンに入れて持ち歩けるので便利ですよね。
小分けになったパックを選べば、ビジネス用のカバンにも入るので、メイクを直す時にもサッと使えます。
最適な使い方・・・しっかりメイクの時
- 力を入れてこすらないこと
- お肌を引っ張らないように、一か所ずつ押さえながらメイクを落とすこと
- 落とした後は必ず洗顔をすること
シートタイプは皮膚との摩擦が一番の問題です。
こすりすぎると色素沈着をおこす原因となりますし、お肌を引っ張ることでシワの原因となります。
これを防ぐためには、力を入れず優しくなでるように拭きとることが肝心です。
一か所ずつシートで押さえるようにすると、メイクとクレンジング料とのなじみがよくなり、きれいに落とすことができます。
また拭き取った後そのままにすると、残った成分がお肌への負担となりますので、必ず洗顔をしてください。
面倒だからとそのまま眠ってしまうことのないように、気をつけてくださいね。
2 オイルタイプ
オイルタイプのクレンジング料は、メイクの油分を同じ油で溶かしながら落とすタイプです。
油分同士のなじみがいいので、素早くきれいに落とすことができます。
特徴・・・油分の強いメイクを落とす力が強い
- お肌をこすることがないため、負担がかかりにくい
- しっかりメイクもきれいに落ちるので、さっぱりとした感覚がある
オイルタイプの特徴はその洗浄力の強さです。
メイクの成分はほとんどが油分なので、同じ油となじませることできちんと溶かすことができます。
またオイルの滑りがいいため、お肌をこする心配がないこともうれしいですね。
最適な使い方・・・しっかりメイクの時
- オイルをお肌に滑らせて、メイクとしっかりなじませることが大切
- 油分を落とす力が強いため、短時間で素早く落とすこと
- クレンジング後の洗顔と保湿を忘れないこと
オイルタイプの洗浄力は、しっかりメイクもきれいに落とすほど強いものです。
これは逆に言えば、お肌に必要な皮脂までも溶かしてしまう心配があるということです。
念入りに時間をかけてクレンジングすると、お肌を保護してくれる皮脂まで洗い流してしまいますので、短時間に済ませましょう。
オイルをなじませる時間は、ほんの30秒ほどで十分です。
メイクを落とした後には、オイルが残らないように洗顔をしましょう。
また乾燥肌の方は、クレンジングの後の化粧水で水分を補い、クリームで油分を補うことを忘れないようにしましょう。
こうすることで大切な保護膜を守ることにつながります。
3 リキッドタイプ
ほとんどの成分が水分でできているクレンジング料です。
さらっとした感触が好まれます。
特徴・・・洗浄力が強い
- 油分が残りにくいため、さっぱりした洗い上がり
- コットンに浸して使うこともでき、手軽にメイクを落とせる
リキッドタイプはほとんどが水なので、洗い上がりがさっぱりしていることが大きな特徴です。
オイルタイプのべたつきが苦手という場合に使いやすいです。
しかし洗浄力は強いので、皮脂まで落とすと乾燥につながります。
最適な使い方・・・しっかりメイクの時
- 短時間でメイクとなじませ、すすぎをしっかりする
- マツエクなどを落とす時にはオイルフリーの物を選ぶ
リキッドタイプは夏場などのしっかりメイクもきれいに落とすことができるので、軽いメイクの時には使いません。
また油分を使うとはがれてしまうマツエクを使用している時には、長持ちするためにリキッドをおすすめします。
その時には成分にオイルが配合されていないことを確認しましょう。
4 ジェルタイプ
クレンジングジェルはオイルタイプとオイルフリーの2つのタイプがあります。
特徴・・・オイルタイプは洗浄力が強く、オイルフリーは弱い
- ジェルの弾力がお肌との摩擦を少なくするため、お肌への刺激を抑えることができる
- 伸びがよく濡れた手でも使うことができる
ジェルタイプの最大の特徴は肌当たりが柔らかいことにあります。
手の平と顔との間にジェルが滑ることによって、摩擦による刺激を少なくすることができます。
お肌への刺激はシミやシワの元になるので、毎日のクレンジングでは少しでも減らしたいですよね。
また濡れた手でも使えるので、気軽にお風呂の中で使うことができます。
最適な使い方・・・オイルタイプはしっかりメイク、オイルフリーは普段メイクと使い分けること
- オイルタイプは短時間で素早く落とすこと
- オイルフリータイプはアイメイクを落とすには洗浄力が足りないので、ポイントリムーバーを併用すること
オイルタイプとオイルフリーはその日のメイクの濃さによって使い分けましょう。
またポイントメイクはオイルで落とし、顔全体はオイルフリーで落とすといった使い方もできます。
5 クリームタイプ
クリーム状のクレンジング料で、お肌へ伸ばしながらメイクになじんで落としていきます。
また滑りがいいのでメイクを落としつつ、マッサージをしたい時に向いています。
特徴・・・お肌への刺激が少なく、潤いを残して洗うことができる
- 洗浄力は弱いため、しっかりメイクには向かない
- 乾燥肌や敏感肌など、トラブルのある時にも安心
クリームタイプはメイクとなじむまで時間がかかります。
しかし強い成分で皮脂まで落とすという心配がないため、お肌の弱い方も安心して使うことができます。
時としてメイクの油分が残ってしまうときがあり、何度もクレンジングを繰り返すと負担が増えてしまいます。
最適な使い方・・・普段メイクの時
- 汚れを残さないように、時間をかけてメイクとなじませること
- 油分が残りがちな夏やオイリーな部分には使わないこと
クリームタイプは軽めのメイクの時に最適です。
洗浄力が強くないので、お肌に必要な皮脂を残しながら洗いあげることができます。
秋冬の乾燥した季節にはお肌の潤いを残すのでちょうどいいでしょう。
逆に夏場は皮脂が残るとべたついた感覚がする時もあり、季節によって使い分けるといいですね。
6 ミルクタイプ
乳液タイプのクレンジング料で、お肌に滑らかに伸びてメイクとなじみます。
特徴・・・お肌になじみやすく、油分を含むので皮脂を落としすぎない
- 洗浄力は弱い
- じっくりとメイクとなじませてから落とすため、時間がかかる
ミルクタイプは洗浄力はそれほど強くありません。
メイクとしっかりなじませないと落とす力が弱いため、時間がかかります。
その分お肌に必要な皮脂を守るので、乾燥肌や敏感肌の方でも安心して使うことができます。
最適な使い方・・・軽めのメイクの時
- リップやアイメイクなどを先に落とし、顔全体のメイクを落とすこと
- メイク残りを防ぐため、指先でゆっくりとメイクとなじませてからすすぐこと
ミルクタイプは軽いメイクの時にぴったりです。
日焼け止めやリキッドファンデーションをつけると油分が残ることがありますが、パウダータイプのファンデを薄くつけた時などは最適です。
しかしポイントメイクまで落とす力がありませんので、リップやアイメイクは先にリムーバーを使って落とし、その後顔全体をミルクタイプで洗うといいでしょう。
適度に油分を残しつつ洗うことができるので、乾燥の季節にも安心です。
クレンジングの種類 まとめ
意外と知らないクレンジングの種類について見てきましたが、いかがでしたか?
いつも使っているクレンジングが自分のメイクに合っているのかどうか、ご存知の女性は意外と少ないようです。
今回ご紹介したように、しっかりメイクをした日、普段メイクの日、軽いメイクの日と使い分けるとお肌の負担が減りますね。
合っていないとトラブルになる可能性もあるクレンジング、一度見直してみるといいかもしれませんね。
今回の記事も最後までお読みくださりありがとうございました。